グアード アル メロ バッコ イン トスカーナ 2019
生産者名:Guado al Melo
商品名:Bacco in Toscana
品種:シラー50% サンジョヴェーゼ50%
ヴィンテージ:2019
地域:イタリア>トスカーナ
容量:750ml
豊富なワイン学を誇るボルゲリの新鋭
トスカーナ州ボルゲリ地区の中心、最高の地域と言われているカスタニェート・カルドッチ地区に1999年設立したワイナリーです。近くにはオルネライアがあります。オーナーであるミケーレ・シエンツァの家族で運営しています。最新のテクニックと伝統を上手くミックスさせた上品で繊細なワインを造っています。現在ワイナリーのすべての指揮を取っている息子のミケーレは、醸造家であり、生物学者でもあります。物静かで丁寧な仕事をする彼のやさしい性格がワインにも表れています。彼にはフェデリコとジョヴァンニの二人の息子がいます。ミケーレの父アッティリオは、現在ミラノ大学の教授で、葡萄栽培について教えています。イタリアワイン界ではかなり名の通った人物で、各地で講演を行っています。また多くのワイナリーの栽培及び醸造のコンサルティングを行っています。
葡萄畑は約30ヘクタール。粘土質の上に砂質が被さっているので水はけが良く、海と山に囲まれている地中海性気候により、夏場も最適な温度に保たれる最高の地域です。周辺環境にも配慮する彼らはイタリアでは珍しいサステーナブル農法を実施しており、環境保全に努めています。サステーナブル農法とは、化学薬品の添加を減らし、浄水施設を作り、堆肥を利用し畑を豊かにすることや、太陽光を利用し省エネに努め、環境に配慮しながら、永続的に安心して、葡萄作りができる農法です。畑で葡萄と一緒に花を育てることで、葡萄の病気を早期に発見できたり、ハーブの効果で虫をさけることができます。SO2は、ワインの発酵や出来映えを見ながら必要最低限を添加しています。新樽は、毎年10%入れ替えし、フランス産をメインに使用しています。
ボルゲリという最高のミクロクリマに恵まれた土地で酸とタンニンのバランスが取れたワイン造りを行っています。魅力的なラベルも注目されています。ミケーレの妻のアナリサが、古来から伝わる伝統や詩をモチーフにデザインしています。グアード・アルメロのカンティーナは魅力がいっぱい。ワイン造りの歴史が学べるテイスティングルームやワインの造り方がわかりやすく描かれたコーナーでは子供も楽しめるスペースもあり、巨大な図書館のような部屋には、ワイン文献が溢れています。まるでワイン博物館に来たような心躍るカンティーナです。
スパイシーでこなれた樽熟ミディアム。ラベルの「bom ba ba ba」ボン・バ・バ・バとは戯曲「バッコ・イン・トスカーナ」(F.リディ作)の中で、トスカーナワインを飲んで陽気になったバッカスが叫んだ喜びの声です。
シラーは9月中旬に収穫。サンジョヴェーゼはその10日後に収穫。ソフトプレス、マセラシオンは2〜3日間。発酵中は手作業でルモンタージュ。225Lのオーク古樽で細かい澱とともに6ヶ月熟成。週1回、手で攪拌。 ワインが落ち着いたら、数回移し変え。最後に、大きな樽に移しかえて1ヶ月ほど落ち着かせボトリング。 3ヶ月間ボトル内熟成。
ブラックベリー、プラム、鉄、ブラックオリーブ、ほのかに黒胡椒とシナモン、赤い花のような深みのある香り。非常に良く熟した雰囲気で落ち着きがありながらも充実した香りを楽しめます。シラーのコクがしっかりと強調されたジューシーな果実味。酸味とタンニンも甘い果実味と良いバランスを保っています。口に含んでからの熟した果実のような風味もたまりません。