ジョン ブラン ピュール セミヨン 2019
生産者名:Le Jonc Blanc
商品名:Pur S
品種:セミヨン100%
ヴィンテージ:2019
地域:フランス>南西地方>ベルジュラック
容量:750ml
【生産者情報】
ボルドー市から100kmほど東に向かった内陸地で、ドルドーニュ川上流に位置し、古代ローマ時代からのワイン造りの歴史をもつ産地、ベルジュラック。「ボルドーの奥座敷」的存在で、華やかなボルドーワインに圧されて目立たない存在だったが、新しい世代がこの地に入り、有機栽培を採用するなどして耕作方法を見直し、醸造も工夫して「新しいベルジュラック」が生まれている。
そのうちの一人で、新しいベルジュラックをリードする旗手が、このフランク・パスカルである。
フランクはパリ在住のビジネスマンだったが、ワイン好きが高じて2000年にモンラヴェルに12haの葡萄畑を購入。妻であるイザベルと葡萄栽培を始める。最初は農薬を使っていたが、そのために自分自身を守らなければいけないという実情に疑問をもち、2002年には有機農法、その後ビオディナミ農法へ切り替え、2010年には認証を取得している。2004年と2006年に畑を買い足して、現在は15ha。赤ワイン用葡萄12ha、白ワイン用葡萄3ha。
ル・ジョン・ブランは葡萄栽培から醸造までフランクとイザベルの二人でこなしている小さなシャトーで、地下15mから40mにある石灰質層の一部がリング状に葡萄畑に露出しているところから「ジョン・ブラン(石灰質のリング)」と名付けた。
葡萄のもつポテンシャルをそのまま味わいに表現したいと考えるフランクは、醸造においても二酸化硫黄の使用を最小限に抑え(ときには無添加で)ワイン造りを行い、昔ながらの方法を踏襲する。
丁寧に育てられた葡萄の素性の良さが伝わるピュアで素朴な風味に、どこかきりっとした端正さを併せ持つ味わいは、毎日の食卓を飾る「ベルジュラックの花束」のような存在だ。
ジョン・ブランこだわりのピュールシリーズのセミヨン。シリカ質の粘土石灰岩土壌。収穫の際、2列を収穫、1列をスキップ。2列は除梗後プレスしタンクへ、1列は翌日収穫し全房でタンクへ。3週間マセラシオン。濃い色合いでオレンジワイン風のアロマがあり、複雑でいながら繊細な仕上がりに。