メイヤー シャルドネ 2020
生産者名:Mayer
商品名:Chardonnay 2020
品種:シャルドネ100%
地域:オーストラリア>ヴィクトリア>ヤラ・ヴァレー
容量:750ml
ー以下インポーター資料ー
1999年創設以来、ティモメイヤーは一貫してクラシックなブルゴーニュ品種を魂賭して来ました。時にシラーやカベルネソーヴィニヨンに彼の浮付いた性格が心を許す様ですが笑。シャンパーニュの幾つかのメゾンがニューワールドでワイン作りを行う際にヤラヴァレーをその土地に選んでいる事から、同地がともかく冷涼気候であると思い込んでいるプロフェッショナルは世界中にいますがリアリティは全く違っています。海抜5m程度から400m以上も高低差があり、南北によって谷を沿って吹き込む南極海からの風量に劇的な差があるために、一言でヤラヴァれーといっても収穫されるブドウの品質や土壌の差異には大きなギャップがあります。そしてシャルドネやピノノワールの質を追求する醸造家は海抜の高い「アッパーヤラ」でのブルゴーニュ品種栽培に拘るものなのです。2014年の記録的な不作はティモの畑でも悲劇を巻き起こしました。花が咲き辛く、圧倒的な結実の悪さを予感した彼は一つの決断を下します。それは全ての畝で果実を例年のさらに半分まで摘花をし、フルーツの収穫量を半分まで減らすこと。それは我が子を千尋の谷へと突き落すよりも辛く、同時に明るい未来を心の底から信じる事が出来なければ到達出来ない決断でした。結果生まれた著しいミネラルとエネルギー。類まれなる液体が誕生しました。
パーソナリティを知った上でティモのワインを味わうと、その驚くほどの緊張感に満ち、エレガンスの極致とも言えるスタイルに感動すら覚えます。美しく保たれた雰囲気の裏側に潜むほんの僅かな狂気。透き通る様な果実感と共存ずる極小のタンニン。そして彼のエロティシズムを反映した様な揮発酸。ティモ メイヤー のワインは紛れも無く彼そのものです。
ヤラヴアレーの中でも南側に位置し、特に冷涼なブラッティーヒルで密植されたブドウ樹のポテンシャルを最大限に引き出す為に彼がクレドとするのは人間の介在を極小に留める事。ボトリングまでSO2を一切使用していにわかに信じられない様なワインを生みだす人間味溢れるメイヤーの真骨頂です。